引っ越し当日の追加料金を防ぐには|見積もりで確かめること

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見積書を見ながら、引っ越しの荷物と料金を確かめる人

当日に料金が増えやすいのはどんなとき?

当日の追加料金は、荷物や作業の条件が見積もりと違ったときに起こります。ずれやすいのは、次の3つの場面です。

荷物が見積もりより多い

言い忘れた家具や、伝えた数より大幅に増えた段ボールがあると、用意したトラックや人数では足りなくなることがあります。押し入れやベランダ、物置の中身は、見積もりのときに見落としやすい場所です。

建物と道の条件を伝えていない

約款では、見積書の内訳は、運び出す場所と届け先、積み込みや搬出搬入などの作業ごとに分けて書くことになっています。そのため、建物や道の条件も料金の前提に入ります。

たとえば、エレベーターのない建物の上の階や、大きな家具が通りにくい狭い階段は、作業の手間を大きく変えます。家の前の道が狭く、トラックを近くに止められない場合も同じです。届け先の条件も忘れずに伝えてください。

エアコンなどの付帯作業と荷造り

エアコンの取り外しや取り付けは、荷物を運ぶこととは別の「附帯サービス」です。約款では、申し込みを受けた附帯サービスを行ったときに、その料金を受け取ると決められています。頼むつもりの作業は見積もりのときに伝え、見積書に入れてもらいます。

荷造りが終わっていないときも、料金が増えることがあります。約款では、荷造りはお客がすることになっていて、運べる状態になっていなければ、業者がお客の負担で荷造りをすることがあるためです。

当日の朝に箱詰めが終わっていないと、業者に荷造りの費用を求められることがあります。荷造りを頼まないプランなら、前日までに終わらせてください。

約款では、追加料金はどう決まっている?

見積もりより高い料金を求められるのは、お客の側の理由で、見積もりの金額を出した前提が変わったときだけです。国土交通省が告示した標準引越運送約款の第19条で、料金の直し方が次のように決められています。

場合約款のきまり
見積もりのあと、内容が変わらなかった請求書は見積書の内容に沿って書く
実際の料金が見積もりより安くなった実際の額に直す
実際の料金が見積もりより高くなったお客の責任による理由で見積もりの前提が変わったときに限り、実際の額に直せる

見積もりの前提は、見積書に書かれた内容で決まります。見積書には、運び出す場所と届け先、運賃などの内訳、お客と業者がそれぞれする作業の内容を書くことになっています。見積書のとおりの荷物と条件なら、お客の側の理由で前提が変わったとは言えません。

また、業者は荷物を受け取る日の3日前までに、見積書の内容に変わりがないかをお客に確かめることになっています。荷物が増えたときは、遅くともこの確認のときに伝えて、見積もりを直してもらってください。

見積料や内金など、約款で請求できない料金はこの引っ越し見積もりは高い?の表にまとめています。

単身パックのように、決まった容器を使って定額で運ぶサービスは、事前に知らせればこの約款を使わないことができます。ボックスに入りきらなかったときの扱いは各社の決まりによるので、申し込む前に注意事項を読んでください。訪問なしで申し込むときの注意は訪問なしで引っ越し見積もりする方法にあります。

見積もりのときに確かめるチェック表

下の表を見ながら業者に伝え、見積書に書かれているかを確かめてください。

確かめること伝える中身
大きな家具・家電冷蔵庫・洗濯機・ベッド・ソファなどを一つずつ。サイズも伝える
段ボールの数収納の中身から数えた見込み。運ぶか迷う物は運ぶ側に入れる
見落としやすい荷物押し入れ、ベランダ、物置の中身、自転車
建物(今の家と新しい家)何階か、エレベーターがあるか、階段や廊下の幅
トラックを止める場所家の前に止められるか、前の道の幅
附帯作業エアコンの取り外し・取り付けなど、頼みたい作業
荷造り自分でするか、業者に頼むか
見積書の書き方作業ごとの内訳と、頼んだ作業が書かれているか

運ぶか迷う物を運ぶ側に入れるのは、当日に荷物が減れば、約款では実際の額に直すことになっているからです。

訪問見積もりなら、押し入れや物置も開けて見てもらってください。ネット見積もりなら、入力欄にない荷物や建物の条件を備考欄に書きます。

条件を書き出したら、同じ内容で何社かに見積もりを頼むと、金額を並べて比べられます。

引越し侍で見積もりを比べる

当日に追加料金を言われたら

当日に追加料金を言われたら、払う前に、何が見積もりと違うのかをその場で確かめます。次の順に進めてください。

  1. 追加になる理由と金額を、作業ごとに分けて聞く(約款では、請求書の内訳を区分して分かりやすく書くことになっています)
  2. 見積書を出し、その荷物や条件が書かれていたかを照らし合わせる
  3. 見積書に書いてあった、または見積もりのときに伝えていた場合は、約款ではお客の責任のときしか増額できないことを伝える
  4. 本当に伝え忘れていた場合は、追加の金額を確かめてから頼むか、その荷物を今回は運ばないかを決める
  5. 担当者の名前、言われた金額、時刻をメモする

見積書の控えや業者とのメール、ネット見積もりの入力内容は、その場で見せられるように手元に残しておいてください。

納得できずにその場で引っ越しを取りやめると、お客の都合による当日の解約として、見積もりの運賃などの50%以内の手数料を求められることがあります。くわしくは引っ越しのキャンセル料はいつから?を見てください。

話がまとまらないときは、消費者ホットライン「188」に電話すると、住んでいる地域の消費生活センターなどの相談窓口を案内してもらえます。

よくある質問

見積書をもらわずに、口頭で金額だけ聞いて決めました。大丈夫ですか?

見積書を出してもらってください。約款では、業者は見積もりをしたら見積書を発行することになっています。見積書がないと、当日に「伝えた・聞いていない」を照らし合わせる手がかりがなくなります。

引っ越しの料金は、いつ払うのですか?

約款では、荷物を受け取るとき(運び出すとき)に、見積書に書いた支払い方法で払うのが原則です。業者によっては、荷物を届けたあとの支払いを認めることもあります。追加料金を言われたら、払う前に上の手順で確かめてください。

トップに、人数と距離から料金の目安を出す道具と、安い日のカレンダーを置いています。見積もりの金額が高いかどうかの見当もつきます。

料金の目安と安い日を調べる

確認日:2026年11月6日。出典:国土交通省「標準引越運送約款」(平成2年運輸省告示第577号。第1条・第3条・第7条・第18条・第19条・第21条。条文は、確認日時点で国土交通省が公開している約款の本文による)、消費者庁「消費者ホットライン」。業者によっては、独自の約款や特約を使っていることがあります。最新の情報は各社の公式サイトで確かめてください。